わたしの知らない世界
みなさん、「FLASH」はご存知だと思います。WEBでいろんなものをぐりぐりと動かせるツールです。話題の「ユニクロ NY」のサイトもこの「FLASH」で作られています。
私が「FLASH」に初めて触れたのがヴァージョン3の時ですが、背筋が凍るくらいの衝撃を受けました。
何せマニュアルを読み始めたら、「インスタンス」、「シンボル」など、そこに記載されている用語がまったく分からない。分かる分からない以前に、その言葉を見てその意味が「想像できない」。こんな事態は、あまりない。そこに記載されている言葉は、私が生きてきた世界とはまったく違う世界で使われているものだということです。
例えば「スワヒリ語」しか使われていない世界に取り残されても、「もうここでは言葉は通じないんだな」ってわかるので落胆はあってもそれほど衝撃はないでしょう。ところが、大学に入れるくらいの英語は勉強してて、パソコンも使ってて、フォトショップなんかも使っているという、「すぐ側」にあると思っていたのに、扉を開けたら「?」だったのでもうがっくし。
「カタカナが頭に入らないような年齢になっちゃったのか?」(その時27歳くらい)
「落ちこぼれちゃうかもしれない」
本当に、「これからどうしよう」と衝撃でした。
私はこれと同じような衝撃を幼稚園にあがる前くらいの歳の時に一度受けてます。
それは、夏休みに母方のおばあちゃんちに遊びに行ったときのことでした。
夕暮れの縁側でおばあちゃんと二人きり。その時おばあちゃんが、「しげるももう幼稚園に入るから、名前を書けるようにならないとね。」といって、おばあちゃんは紙にカタカナで「ヨコタシゲル」と書いて見せてくれた、その時です。いつも母が書いて教えてくれていた、ひらがなの「よこたしげる」とあまりに違うその形。
「おばあちゃんは、本当に人間なんだろうか?」
ひらがな以外にも字の種類があることをしらなかった幼少の私は、おばあちゃんという存在に疑問を持ち、それが恐怖に変わって、おばあちゃんが怖くて怖くて仕方がありませんでした。
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