今回は赤沼駐車場から庵滝の氷瀑を目指す雪原ハイキングだ。登山口でのクルマの温度計は-16℃なのに上がり目のテンションのせいかそれほど寒く感じない。平日なので休日の登山道とは違って圧倒的に人が少ない上に私を含めてお年頃のみなさんは静かに歩く。喋りながら歩くのがツライが正しいかな。何度も足を止めると音が止み、鼓動が落ち着いてくるといよいよ無音になり、視点がグッと上がって自分を俯瞰する。これが私がハイキングを続ける理由だ。
けれど稀にラジオを鳴らしながら歩くソロハイカーに邪魔される。
「果てしないー、星の光のようにー」
なぜ山の中でスピードなのか?遭難して星となり永遠に輝き続けないためなのか?
ソロハイクはまれに1人が寂しくなるのを知っているので、胸いっぱいの愛で許してあげることにいている。
そんな私を靴ずれは許してくれなかった。
新しい冬靴とソックスの組み合わせを試すために選んだ12キロ、高低差400mのゆるふわハイキングコース。弓張峠までの全体の2/3は木道とバス道で歩きやすいにもかかわらず踵が痛い。
ウールの比率が低いソックスを試したけど効果がなかったので、次は歩き方を変えてみる。
そして庵滝の氷瀑は写真で見るより迫力は30%減で、見上げるより「見下ろす」や「見渡す」の方が満足感があって好きだなと改めて感じた次第でした。
石井スポーツで相談して新しく買ったスポルティバの「ネパールエボGTX」の慣らしに黒斑山を選んだ。黒斑山はこれで3度目になる。
1度目は登山口まで来て登山靴を忘れたことに気づき、目の前のスキー場で人生2度目のスキーをして手の指を骨折。
2度目はスノーハイク気分で楽しんでたが、トーミの頭で悪天になり撤退。
冬山入門として有名なコースでお往復で休憩入れても約4時間。挑戦というほどの山ではないので慣らしには最適だ。
黒斑山は日曜日で晴天予報ということもあって人も多く賑やかだった。
個人的には静かな方が好きだけど、あれだけ人がいればケガなどのトラブルがあっても心強い。冬山入門というのも納得のハイキングコースだ。
登りは景色を楽しめる表コースで。降りは中コースならヒップスライダーも楽しめる場所があるから子連れハイクにも良いと思う。
冬靴慣らしは結論を言うと残念。
踵痛い。
でも諦めない。
靴下の素材が怪しいので早速取り寄せた。
そしておそらく核心と思われるのは歩き方で、歩幅が広いのが原因なんじゃないかと睨んでいる。
最近はコンスタントにジムで体を動かしているので心肺と足腰は調子が良い。だからこそ靴ずれで遠くまで歩けないのは腹立たしい。必ずもっと遠くまで歩けるようにする。
正月の翌週の平日でハイカーは少なく、
幹線道路や高速道路から離れていてクルマの音はない。
そして無風。
強風で有名な山なのにハードシェルを忘れた心配も杞憂に終わった。
森林限界を越えて足を止めると自分の呼吸と心臓の音しかしない。
もしかしたら雪がさらに音を吸収しているのかもしれない。
何度も足を止めて無音を楽しんだ。
冬でもゆっくり歩いて休憩込みで往復5時間と軽め、
夏はロープウェイが動いており山頂まで徒歩50分なので、
健脚でなくてもおすすめのハイキングコースだ。
今回は冬靴問題に白黒つけるのが目的だ。
私の冬靴「LOWA(ローバー)アルパインエクスパート II GT」は、買ってから3シーズン目になるので慣らしもなにもないんだが毎回踵が靴擦れする。毎回、対策を試しているうちにもう3年目になってしまった。賢者は2、3回履いて合わなければすぐにメルカリに出してしまうようだが、何せ冬靴は値が張るので諦めきれずに3年目を迎えてしまった。
紐を引く指の皮が剥けるまで、自宅で検証を重ねたが改善されないので、今回の山行で新たな踵パットを試してみて、ダメなら買い換えようと決心した。という訳で短めの距離でそここそ雪がありそうなのが那須岳だった。
結論を言うと新踵パットも効果なく、茶臼岳から峰の茶屋に戻る間に戦意喪失で朝日岳は諦めて下山した。買い替え決定。
今日の温泉
Google Mapsで共同浴場と表記される温泉は、地元の方と宿泊客限定で日帰り利用では利用できないようで、17号沿いにあり店舗前に駐車できる「小鹿の湯」へ。
木の湯船、白濁の湯、強い硫黄臭。絵に描いたような温泉で汗を流し...
今日のコーヒー
NASU SHOZO CAFEでサンドウィッチとブレンドコーヒーで遅いランチをいただく。
東京にもまだまだ自家焙煎店があり、いつまでたっても終わりそうになくて嬉しいです。
地方では旅行や山歩きと合わせて現地でGoogle Mapsで検索して探しています。検索範囲を絞らないと表示されないお店もあるのでこまめにクルマをとめてググります。道の駅で売られているのを見てから訪問するケースもありました。
総じて地方にも良い生豆が届いており、クオリティ高いブレンドを味わえることが増えました。
浅煎り店はブレンドせずにシングルオリジンで出していることが多く、おのずと寄ることが少ないのですが、それでも増加率は低下しているように感じます。
2024年も新たな発見を楽しみに掘り続けます。
2023年に訪問した自家焙煎コーヒー店
1. pedrabranca(東京)
2. マメーズ焙煎工房(東京)
3. ア・ビアント(東京)
4. 森山珈琲 三宿焙煎所(東京)
5. Tokyo Coffee Lab.(東京)
6. ローワンコーヒーロースターズ(山梨)
7. 出茶屋(東京)
8. 白馬焙煎工房(長野)
9. 自家焙煎珈琲コトリ(栃木)
10. 日光珈琲(栃木)
11. 舟木コーヒー(北海道)
12. こぐま屋珈琲店(東京)
13. 南方郵便局(東京)
14. 香豆珈琲(千葉)
15. 海猫珈琲店(千葉)
16. 珈琲 抱(千葉)
17. 喫茶すていさむ(東京)
18. はぜや珈琲(北海道)
19. 博珈琲(北海道)
20. 喫茶マイウイング(北海道)
21. 丘の上珈琲(北海道)
22. 神仙珈琲(北海道)
23. カフェ キャメル(山梨)
24. colisse coffee(東京)
25. ord(東京)
26. The Rising Sun Coffee(千葉)
27. 香ひぃ屋本舗(東京)
28. Cafe'Sucre'(東京)
29. 松屋珈琲店(東京)
LAMB
Swallow
マチネの終わりに
エンパイア・オブ・ライト
PIG
ザ・キラー
Perfect Days
私の場合はストーリーと同じくらい映像に好き嫌いが左右される点とトレント・レズナー&アッティカス・ロスの音楽が好みという発見があった。
計42本は10日に1本のペースだから、2022年の22本+ベター・コール・ソウル63本と同じくらいのボリュームだ。
2024年は週一本位、60本を目標にする。
Twitterのタイムラインに流れてくるオススメ映画を参考に見てます、いつもありがとう。
2023年に見た映画リスト
1. 護られなかった者たちへ
2. メタモルフォーゼの縁側
3. LIFE!
4. LAMB
5. Swallow
6. サスペリア
7. ザリガニの鳴くところ
8. PLAN 75
9. SALT
10. BLUE GIANT
11. プロミシング・ヤング・ウーマン
12. マチネの終わりに
13. お嬢さん
14. シン・仮面ライダー
15. ダウト
16. MINAMATA
17. ショーシャンクの空に(再)
18. ガチ星
19. Every Day
20. エンパイア・オブ・ライト
21. ベイビー・ブローカー
22. C'MON C'MON
23. 死刑にいたる病
24. ケイコ目を澄ませて
25. ライダーズ・オブ・ジャスティス
26. トップガン マーヴェリック
27. ザ・コンサルタント
28. 夜明けまでバス停で
29. Mr.ノーバディ
30. Lost in Translation(再)
31. ノーカントリー(再)
32. マグリナント
33. ブレット・トレイン
34. OLD
35. ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
36. PIG
37. イコライザー FINAL
38. ザ・キラー
39. ゲーム
40. ドラゴン・タトゥーの女(再)
41. 007スペクター
42. Perfect Days
これ、降りれるのか?
結果、降りた。
実際降り始めると登っている時に不安に感じたほどの傾斜じゃなかったので、そろりそろりと降りることができた。ビビり損だ。もっと山頂でゆっくり景色を楽しめば良かった。びびり散らかして10分も居られなかった己を呪う。
凍結した弥陀ケ池に積もったふかふかの雪を楽しみ、空は晴れてるのに粉雪が降る駐車場に到着。
白根温泉大露天風呂薬師之湯に運良く貸切でつかって東京へ。シンデレラフィットしていたのに踵の靴づれが痛い。
クルマで30分ほどにあるSOLSO FARMは駐車場からもう良い雰囲気が溢れ出していて、これまで枯らした木々のことを頭の片隅に残したまま、「できるのか?やれるのか?」と遠慮がちにピックアップして、最後はえいや!と会計を済ませて、ブランコ揺られながらコーヒーを飲んでいた。何か今回はイケる気がする。
カッコいいけど洗練され過ぎてないお店づくりが私をその気にさせてくれたのか。歩いているだけでもワクワクする楽しさがあるお店だった。
帰ってきて、葉を一枚一枚丁寧に拭きホコリと汚れを落とす、マニュアルにならって水を与えてテレビボードに乗せた。
寝る前に見ると下を向いていた葉が上を向いているようで一気に親近感が湧く。今回はイケる気がする。
小さくてポケットの出し入れが便利だったのでiPhone12miniから13miniとminiシリーズを使っていたが、老眼をこじらせて「小さくて見えねぇ」となり標準サイズのiPhoneに復帰した。
変えた初日、次の日までは大きくて見やすいと喜んでいたのに、3日目からはもうときめかない。こんまり氏ならゴミ箱へ投げ捨てるだろうが、オレはあと2年は大事に使わなければいけない。2年後のiPhone17ではお湯が出るように進化していることを願う。
週末の朝は歩いて5分の温泉&サウナに通っている。
特に運動ができずに机に張り付いて仕事をした週はサウナが効く。
身体は疲れるけど、気持ちがさっぱりして前向きに行動できるので、仕事で疲れてダラダラとしてしまいがちな時こそ良い。
毎週いるおじさんもいる。向こうも、あのおじさん毎週来るなと思っている。お互いさま。
今週はサウナの後に国立の「つくし文具店」に行って便せんを買った。
この便せん、下敷に罫線が入っているので字が揃って上手く見えるのが気に入っている。
それから国立駅の方へ戻って「OKUYUKI」でずっと探してた醬油皿に使えそうな小皿を見つけて、隣のカフェでおやつ休憩。
目の前のパン屋で翌日の朝食を手に入れる。
生まれ育った街並みに似ていて落ち着く。
充実した土曜日だった。
ざっくり「尾瀬」だ。尾瀬と言えばいわゆる「尾瀬ヶ原」や「尾瀬沼」をイメージすると思うけど、尾瀬ヶ原の向こう側・北に位置するのが燧ヶ岳で、御池はさらに北にある登山口だ。
と、説明しているものの私も知ったのは最近だ。尾瀬へ旅行する家族とLEGOが家にあるのは金持ちだと子どもの頃から心得ている。私が尾瀬がどこにあるかをしっかり認識したのは50歳を過ぎてからだ。未だに金はない。
東京から御池登山口までクルマで約4時間半、登山口の隣にある御池ロッジは常時満室なので東北道の西那須野塩原IC近くに前泊した。登山口まで100km、約2時間かかる。朝4時半、まだ暗くて寒い中、宿を出発する。5月に会津駒ヶ岳を歩いた時にも通った道なので心配はない。宿を出て5分も走るとその先にコンビニはなく、集落と集落を繋ぎながら広くはないけど細くもない道が100km続く。前回、道を塞いでた猿の群れはいなかった。
会津駒ヶ岳の登山口・滝沢登山口をかすめてさらに奥へ進む。温泉街を抜けるとまだ紅葉が残っている赤と黄色の山道を登った先が御池だ。整備されてキレイな山の駅と宿泊施設の先にある広い駐車場は、オフシーズンの平日だけあって車はわずかしかいない。これなら車中泊でも静かによく眠れたかもしれないと一瞬よぎるがどうせ私のことだ、狭いだ、体が痛いだ、やっぱりうるさいだと後悔するはず。睡眠不足は見事に体が動かなくなるので、ほったて小屋のような宿だったけど屋根と壁があるところに泊まって正解だったはず。素泊まり4,200円。
同じ頃に駐車場に到着した数名がパラパラと登山口に入っていく。私も7時前に登山口を出発。落ち葉に溢れた道は数百メートルで終わり、前日の雨か朝露かで濡れた木道の上を滑らないように気を遣いながら高度を上げる。前回の山行から二週間と私にしては短いインターバルなのでスイスイ進むだろうなという期待とは裏腹にスピードは上がらない。後から来たヤングがひょいひょいと膝のバネを効かせて軽やかに登っていくのが羨ましい。朝イチで抜かれたその青年にその後会うことはなかった。私が鼻息荒く抜かした大先輩3人組は、その後、道中の休憩ポイントで何度も顔お合わせ、「どうもどうも」と挨拶を交わした。若さをくれ。
登りが一服すると「広沢田代」、次いで緩やかに登っていくと一気に視界が広がる「熊沢田代」へつながる。池塘の中央を一本の木道が貫き、その先に山頂が見える。思わず声が出た。今日はもうここで終了でいいや思わせるに十分。何度も立ち止まり、前後左右の景色を確かめる。ゆっくりし過ぎたのか、さっき抜かした大先輩3人組に追いつかれてしまった。
ここまでで約半分。ここから90分かけて俎嵓(まないたぐら)へ登る。何度も熊沢田代を振り返って見下ろしたのは景色が素晴らしいだけじゃなくて、急登が苦しいからだ。山が本気出してきやがった。木道は壊れ、濡れて滑り、泥濘に足を取られ、岩には雪が凍ってツルツルとコンディションは地味に良くない。熊沢田代で帰ればよかったのに。それでも山頂からは尾瀬が見下ろせると聞いていたので引き返さずに進んだ。
まずは第一のピーク「俎嵓(まないたぐら)」。そして一度ガクンと下りてから登り返して燧ヶ岳に登頂。尾瀬の沼と原を見下ろしてみる...多分あそこは見下ろすよりも歩いた方が楽しそうだな。来年はあそこを歩こう。
山頂で昼ごはんを予定してたけど行動食をしっかり摂って歩いていたせいか、お腹も減ってないし面倒なのでコーヒーだけにする。コーヒーは今回新兵器を持ってきた。先日、山でのドリップがダルいとポストしたら友だちから「浸漬法がいいんじゃないですか?」と提案があったので、不織布のお茶パックに挽いた豆を詰めて、いわばティーバッグ風にして沸かしたお湯に浸してみることにした。できるまでの待ち時間で冷めないようにサーモスの200mlスープジャーをこの日のために用意した。
事前に自宅で粉の量と時間を何度かテストしていてなんとなく分かってはいたけど、手軽ではあるがなかなか美味しく仕上がらない。お茶パックのサイズが大きいためにお湯を吸いすぎる=コーヒー液が少なくなるのがまず大きな問題。パックを小さいサイズに変えて粉をギュッと詰め込むといいのか。パックを入れたままだと飲み難い=パックを取り出せば...パックがなければ...それって、インスタントコーヒーだよな?と迷走中。それなら、以前から持っている持ち運び可能なフレンチプレス機を再登板させてみようかと検討中。
山頂で小一時間ゆっくりして、来た道を戻る。御池から燧ヶ岳へ向かう場合は、ピストンではなくて沼山峠に下りてバスで御池まで戻るコースがあり、俎嵓から沼側へ下りていく人と半々くらいだった。私はバスの時間に間に合うように歩くのがストレスなのでピストンを選択。また熊沢田代も歩けるのもいいじゃんね。
気温も上がって氷も溶け、さらに泥濘んだ道を下山する。途中盛大のこけてそのまま斜面をズルズルと落ちていくのを草を掴んで阻止した。体の左半分が泥まみれなので、誰が見ても転んだ人だが気にしない。熊沢田代に戻ってきた頃には、尾瀬の風で左半身の泥もパキパキに乾いていて余計目立つ。
今回はカメラの出し入れの際に邪魔になるからが半分、イキり半分でポールはザックに挿したまま使わなかったために熊沢田代に戻ってきた時点で足がくにゃくにゃに疲れていたこともあり、池塘の真ん中にあるベンチで長めの休憩をとる。往路より日差しが強いが雲も多くゆるやかな風もあって気持ちが良い。遠くで歩いている少し疲れ気味のハイカーの背中が樹林帯に消える頃に私もまた歩き始めた。
14:10御池着。山の影で暗くなった駐車場で帰り支度を済ませ、クルマを走らせる。
御池から約10分の檜枝岐温泉「駒の湯」で汗を流し、少し遠回りして那須のSHOZOでコーヒーをチーズケーキを頂き、山、温泉、コーヒーという私の好物全部入りのドライブを楽しみ東京へ戻った。