軽くて美味しい〜山でコーヒーを淹れるために最適なポットとは(1)

山でコーヒーを淹れるポットを考える


目指すは軽くて美味しい


自宅で丁寧にドリップしたコーヒーを山でも飲みたい。そんな思いから当初は自宅セットをそのままザックに入れて山頂へ向かっていました。
円錐フィルター(78g)、ペーパー(4枚/3g)、銅製ドリップポット(600g)、ポーレックスミル(263g)、加えてお湯を沸かすガスバーナーと燃料(436g)、合計で1380g。
もちろん、かさばる&重いのですが重いを超えるコーヒーへの思いが私を支えていました。ほんの数回までは。

山行の度にセットを変えてみた結果、現在の「軽くて美味しい」道具の構成は下記となっています。


コーヒーバネット cute

・コーヒーバネット cute(60g/上写真)
・ペーパー(4枚/3g)
・クッカー(63g/三点セットの中の1点、三点セットでは200g)
・バーナーと燃料(436g)
計502g

コーヒー専用はコーヒーバネットとペーパーのみ、クッカーとバーナーは食事兼用です。
豆は粉に挽いてジップロックして持って行きます。私の場合、日帰り or 一泊二日の山行ですので軽さと鮮度を考えると軽さを優先して、ミルは持って行かないことが多いです。


重いのはドリップポット


自宅用セットの中で最も重いのがドリップポットです。山では銅製ポットに始まり、月兎印ホーローポット(380g)、登山用ケトル(170g)を試しましたが、ドリップ専用ポットのようにゆっくりお湯を落としたい私にはクッカー(63g)が合っていました。山ケトルで点滴は難しかったです。
現在は最も軽く、他の用途でも使えて、なおかつ点滴っぽく落とせるクッカーに落ち着いています。

・月兎印 スリムポット 0.7L
・山ケトル 900
・スノーピーク チタン製クッカー

お湯の落ち方の違いを動画にしてみましたのでご覧ください。

それぞれ注ぎ口はこのようになっています。


月兎印 スリムポット 0.7L
山ケトル 900
スノーピーク チタン製クッカー

クッカーのデメリット


しかしクッカーにはフタがない分、お湯が冷めるのが早いデメリットがあります。下記は10月の室内でのサンプルですが、寒い山中ではフタがないことがさらに大きく影響することが予想されます。

・月兎印 スリムポット 0.7L(フタなし) 88℃/84℃/-5℃
・ユニフレーム 山ケトル 900 100℃/95℃/-5℃
・snowpeak チタン製クッカー 100℃/80℃/-20℃

*沸騰から4分後に検温
*山ケトル、クッカーは直火で沸騰させ、スリムポットはやかんで沸騰させた後に移し替えてから検温しています。
*スリムポットは普段からフタをつけていないので、フタをはずして検温しています。


トライ&エラーで自分にあったギアを選ぼう


塩見岳
山に登るみなさん思い思いのコーヒーがあるかと思います。こだわりがなければインスタントコーヒーでも良いですし、味よりウルトラライトにこだわりたい方はガリガリ軽量化するのもよいでしょう、ご自身に一番フィットしたギアで淹れていただきたいと思っています。
私的には登山用ケトルは手持ちの山ケトル900一種しか試していないのでより良いケトルを探しつつ、点滴にも磨きをかけたいと思っています。新しい発見がありましたら続編を書きます。


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ユニフレーム 山ケトル 900
ユニフレーム コーヒーバネット cute
snowpeak 純チタン食器 3点セット

コーヒーは当店Afterhoursオリジナルブレンドをお試しください。

コンパクトなミルとして人気のあるポーレックスのメンテナンス記事です。合わせてご覧ください。
「所用時間20分 ポーレックス コーヒーミル分解清掃」

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横田茂 / Shigeru Yokota
コーヒーと音楽と山歩きが好きです。整理整頓、夕食の準備が日課。フリーのウェブデザイナー。
Afterhoursではコーヒーとデザインを担当

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