書店で「 」という雑誌が目にとまりました。
建物のメンテナンスとデザインに関する特集で、青山プラダブティックのガラス清掃作業が表紙です。
青山プラダやコレド日本橋のような複雑なビルの方が、メンテナンス性がしっかりと考慮されています。実はそれほどまでではない、「ちょっとモダン」なビルが問題が多いのが事実です。そういったビルには、せっかくガラス張りにしたのに清掃できないガラスが必ずあります。例えそれが室内であっても、1年もすると見過ごせない位に汚れてしまい、全体の清潔感を損なってしまいます。
街を歩いていると、「あそこどうやって清掃するんだろう」という建物は多いんです。
銀座アップルストアのアルミの壁面はずっとキレイにされ続けていますが、その近くに新しく建ったミキモトの壁面は真っ白です。その窓の下にいつ汚れの黒い筋がつくのかどうかが気になります。
心ある建築家なら、できるだけ長くその建物があることを考えて設計するはずです。使う側にその建物を守っていこうという意識がオーナー、デベロッパー、入居者、メンテナンス業者にないと荒れていきます。そうなった建物には澱んだムードが漂います。